新光糖業では原料糖の製造を行っています
砂糖はサトウキビや甜菜(てんさい=サトウダイコン)などの植物からつくられます。世界で生産されている砂糖のうち、約7割がサトウキビを原料としており、ブラジルをはじめオーストラリアやタイ、国内では沖縄県や鹿児島県など世界各国で栽培されています。
サトウキビは刈り取るとショ糖分が減り、品質が低下するため刈り取り後はなるべく早く製糖工場で原料糖にされます。原料糖にすることにより貯蔵や輸送の際に変質しにくくなるため、船積みされて精製糖工場まで運ばれます。
原料糖はある程度精製されていますが、色素などの不純物を多く含むため茶褐色で砂糖の純度は97.5%ぐらいになります。この不純物をきれいに取り除き、ショ糖を再結晶化させることによってお砂糖(精製糖)は作られます。
砂糖に関する情報や制度は、「独立行政法人 農畜産業振興機構ホームページ」をご参照ください。
原料糖を精製してつくられる主な砂糖
グラニュ糖
日本では砂糖といえば「上白糖」が一般的で使用量も多いのですが、世界ではこのグラニュ糖が最も使用量の多い砂糖です。上白糖より結晶の粒が大きく、サラサラしてショ糖純度も高いのが特長です。そのクセのないさっぱりした淡泊な甘さから、デリケートな風味を持つコーヒーや紅茶や他の飲料に好まれるほか、お菓子や料理など幅広い用途に使われています
三温糖(さんおんとう)
三温糖は黄褐色をしており、グラニュ糖や上白糖を作った後の残り液である糖液(蜜)を材料にしています。この糖液(蜜)には、色素などが多く含まれており、三温糖はこれをさらに加熱・濃縮する操作を数回繰り返して作ります。上白糖と同様、しっとりとしていてしかも独特の風味とコクがある甘さがあります。その特徴から煮物や漬け物、佃煮などに使われています。
中ザラ糖
グラニュ糖よりも結晶が大きく、黄褐色をした砂糖です。仕上げの時にカラメルを加えるので、独特の風味をもっています。煮物のほか、タレ、出し汁の味つけなどに使われています。
氷砂糖
氷砂糖はグラニュ糖を原料としてさらに結晶化しているので純度が高く、無色透明でスッキリした甘味で切れも良く、果物の香りや風味を損ねないことから、梅酒やリキュールなどの果実酒や、果実シロップづくりに多く使われています。 また、ハイキングや海水浴、水泳などのスポーツをする時のエネルギー補給として飴の代わりに食されています。
白砂糖(上白糖)
上白糖とも呼ばれ、結晶が細かく、しっとりとしているのが特徴です。しっとりしているのは、ビスコという転化糖液が振りかけられているためです。その分、グラニュ糖よりも甘みがやや強く感じられますが溶けやすく使いやすいので、料理以外に菓子、飲料などにも幅広い用途で使われています。